未経験から技術者に転職するならワット・コンサルティング 公式HP
未経験から技術者に転職するならワット・コンサルティング 公式HP
第二新卒の今がチャンス!未経験から手に職をつけられる研修ガイド『第二テン職』 » 数字でわかる建設業界のリアル » 建設業のキャリアアップシステムに注目!

建設業のキャリアアップシステムに注目!

建設業界では、キャリアアップの可視化と適切な評価を行うため「建設キャリアアップシステム」の導入が進んでいます。ここでは、建設キャリアアップシステムの概要や目的、登録数などをまとめました。

建設キャリアアップシステムとは?

建設キャリアアップシステムは、国土交通省が主導し建設業者との連携で導入を進めているシステムです。建設業界における技能者の処遇改善と人材確保が目的です。技能者のキャリアを可視化して、適切な評価につなげます。若い世代の建設技能者が明確なキャリアパスの見通しを持てることが、建設キャリアアップシステムのメリットです。

技能者の資格や社会保険加入状況、現場での就業履歴などを登録・蓄積する機能があります。技能者には、CCUSカードが発行され、このカードを使って現場での就業履歴を記録する仕組みです。

建設キャリアアップシステムの流れ

技能者の情報を登録・蓄積

技能者の本人情報、保有資格、社会保険加入状況、現場での就業履歴等をシステムに登録します。

技能者へのカード発行

システムに登録された技能者に対して、ICチップ付きのカードが発行されます。

就業履歴の蓄積

技能者は現場に設置されたカードリーダーにカードをかざすことで、就業履歴が自動的に蓄積されます。

技能者の能力評価

蓄積された情報を基に、技能者の能力評価を行います。評価結果は、カードの色分け(ゴールド、シルバー、ブルー、ホワイト)で表示されます。

経験・技能に応じた処遇

能力評価のレベルに応じて昇格評価を行い、賃金を決定します。

現場管理では、社会保険加入の確認や施工体制台帳の作成などに活用します。

建設キャリアアップシステムの利用状況

建設業振興基金データより国土交通省が作成した2022年5月末の利用状況を紹介します。技能者・事業者の登録数も就業履歴数も年々増加傾向です。

技能者の登録数

イメージ

引用元:国土交通省「最近の建設業を巡る状況について」(https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001493958.pdf)

技能者の登録数は、90.4万人でした。労働力調査(R3)における建設業技能者数は309万人です。

事業者の登録数

イメージ

引用元:国土交通省「最近の建設業を巡る状況について」(https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001493958.pdf)

17.6万社が登録しています。うち、一人親方は5.4万社ありました。

就業履歴数

イメージ

引用元:国土交通省「最近の建設業を巡る状況について」(https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001493958.pdf)

就業履歴数も現場での利用が増加傾向にあります。

登録事業者の確認方法

建設キャリアアップシステムの登録事業者は、建設業振興基金CCUSサイトの「CCUS 建設キャリアアップシステム」から確認可能です。検索画面で事業者名や所在地などの条件を入力すると、該当する登録事業者の情報が表示されます。また、事業者のCCUS番号がわかっている場合は、直接そのIDで検索することも可能です。

参照: CCUS 建設キャリアアップシステム(https://www.mobile.ccus.jp/#/open_jigyousya_search)

【編集チームまとめ】建設キャリアアップシステムでキャリアを正しく評価!

国土交通省と建設業者が連携して導入を進めている「建設キャリアアップシステム」は、技術者のキャリアを正しく評価できるシステムです。登録する企業は年々増えており、建設業の課題改善や若年者のキャリア形成に大きく役立つことが期待されています。登録事業者を確認することもできますので、就職先探しの目安にするのもいいでしょう。

下記ページでは「建設業界の就労環境はブラックか?」について、アンケート調査をもとに解説しています。あわせて参考にしてください。

建設業界の就労環境は黒い?白い?